森のフェアリー♡メロディー
森の妖精と少女
ここは、とある小さな町の森。
誰も居ない、一人ぼっちの僕…。
寂しくて僕は、ぽつりと歌を口ずさむ。
♫柔らかな陽の光と風が僕を包む…
けれど、僕の心は寂しくて温もり求め…♫
「綺麗な歌声…でも、何だかとても寂しそう…」
静かに問い掛ける少女の声に、僕は振り向いた。
「誰…?」
「私?私は、ファイン」
「綺麗な名前だね」
「ありがとう!あなたは?」
「僕?僕の名前は、リーフィー」
「リーフィー、とても綺麗な歌声をしているわ!今日、散歩をしていたら、の歌声が聴こえて…」
そう言うと、リーフィーは俯いた。
「…寂しくて、歌を口ずさんでたんだ…」
「…でも、私が居るから一人じゃないよ」
ファインは、温かい陽だまりの様に優しく微笑んで、僕の頭を優しく撫でた。
それから、僕達は度々会う様になった。
一緒にお茶をして、他愛もない話をして…
ファインとの時間は、とても楽しくて心が癒される…。
それは、やがて恋になった。
< 1 / 10 >