森のフェアリー♡メロディー

森の妖精と少女


ここは、とある小さな町の森。


誰も居ない、一人ぼっちの僕…。


寂しくて僕は、ぽつりと歌を口ずさむ。


♫柔らかな陽の光と風が僕を包む…
けれど、僕の心は寂しくて温もり求め…♫


「綺麗な歌声…でも、何だかとても寂しそう…」


静かに問い掛ける少女の声に、僕は振り向いた。


「誰…?」


「私?私は、ファイン」


「綺麗な名前だね」


「ありがとう!あなたは?」


「僕?僕の名前は、リーフィー」


「リーフィー、とても綺麗な歌声をしているわ!今日、散歩をしていたら、の歌声が聴こえて…」

そう言うと、リーフィーは俯いた。


「…寂しくて、歌を口ずさんでたんだ…」


「…でも、私が居るから一人じゃないよ」


ファインは、温かい陽だまりの様に優しく微笑んで、僕の頭を優しく撫でた。


それから、僕達は度々会う様になった。


一緒にお茶をして、他愛もない話をして…


ファインとの時間は、とても楽しくて心が癒される…。


それは、やがて恋になった。
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