ぼくらは群青を探している
最早キレ気味の蛍さんは再び牧落さんのもとへと戻っていった。私と桜井くんの前からは先輩が消えうせ、勉強会という本旨など跡形もなく消え去ってしまっている。
「……私、牧落さんレベルの美少女って初めて見たんだけど、すごいよね。みんな牧落さん好きって言っても過言じゃない」
「あーね。なんか胡桃の周りにいる男子はみんなそう」
桜井くんもその〝周りにいる男子〟の一人であるはずなのに、まるで自分は関係のないことであるかのような口ぶりだ。
「大体みんな胡桃好きになるんだよね。まあどんくらいどう好きなのか知らないけど。胡桃は特別」
「……まあ、特別な美少女っていうのは、ああいうのを言うんだろうね」
顔が可愛くて、それに見合う声とスタイルで、能勢さん達曰くサバけた性格で、非の打ちどころがない美少女というのはそういうものをいうのだろうか。
そしてきっと、牧落さんは私のような頭の悪さもないのだ。ごく自然に群青の先輩達に馴染んでいる牧落さんを見ていれば、それはあまりに自明だった。
「……私、牧落さんレベルの美少女って初めて見たんだけど、すごいよね。みんな牧落さん好きって言っても過言じゃない」
「あーね。なんか胡桃の周りにいる男子はみんなそう」
桜井くんもその〝周りにいる男子〟の一人であるはずなのに、まるで自分は関係のないことであるかのような口ぶりだ。
「大体みんな胡桃好きになるんだよね。まあどんくらいどう好きなのか知らないけど。胡桃は特別」
「……まあ、特別な美少女っていうのは、ああいうのを言うんだろうね」
顔が可愛くて、それに見合う声とスタイルで、能勢さん達曰くサバけた性格で、非の打ちどころがない美少女というのはそういうものをいうのだろうか。
そしてきっと、牧落さんは私のような頭の悪さもないのだ。ごく自然に群青の先輩達に馴染んでいる牧落さんを見ていれば、それはあまりに自明だった。