白雪姫は寵愛されている


突然だった。
吃驚して涙が止まる。




「やっと止まった」




そう言って微笑んだ。



そ、そんなの…当たり前じゃないですか…。
だって…舐めるなんて。



驚かして止めるつもりだったのかも。
──────…と思ってたのに。



「じ…んくっ…!?」




舌が触れる。



「ッ…ひゃ…」



息が肌に当たって…、次に触れる時にはキスに変わっていた。


頬から順におでこ、瞼とキスされる。
その度に心臓がドキッと弾んでしまう。




「や…ぁ…、」




熱い。顔も体も凄く熱くて…。


──────チュッ、



「ひ、ゃ…!」




肩にキスされた後。
私の首筋に触れた。




「……千雪以外にこんな事しねーよ」




仁くんの顔…赤い。

水に濡れた仁くんの指先が、手が私の頬を包む。





「俺は千雪が────…、」





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