虐げられた令嬢は貴公子の夢を見る ~気がついたら幸せな結婚が決まっていました~
「お前がセレスティーンの婚約者だと?」
「そ、そうでございます」
「そんな婚約は破棄だ」
「はあ!?」
ドルファスが素っ頓狂な声をあげた。
セレスティーンも驚いて彼を見る。
「彼女は俺のものだ。この印がなによりの証拠」
アーロンに愛し気に首の痣を撫でられ、セレスティーンは動揺して身を引いた。が、すぐさまアーロンはセレスティーンを抱き寄せる。
「俺から離れないで。やっと会えたのだから」
耳元でささやかれ、かあっと顔に血が昇る。
「この痣は……そういうことだったの?」
なんとかそれだけを口にすることができた。
「そう。ごめんね、あのときの俺はそれほどの知識がなくて、君にこの印をつけてしまった。これが君を苦しめることになるとは知らずに」
「あのときって……いつ?」
「話はあとだ。まずはこいつをどうにかしないといけない」
アーロンはドルファスをにらみつける。
「さ、さっきから失礼だぞ! いくら皇子でも所詮は魔族ふぜいだな!」
直後にアーロンが指をピンとはじき、ドルファスは黄金の炎にまれた。
「そ、そうでございます」
「そんな婚約は破棄だ」
「はあ!?」
ドルファスが素っ頓狂な声をあげた。
セレスティーンも驚いて彼を見る。
「彼女は俺のものだ。この印がなによりの証拠」
アーロンに愛し気に首の痣を撫でられ、セレスティーンは動揺して身を引いた。が、すぐさまアーロンはセレスティーンを抱き寄せる。
「俺から離れないで。やっと会えたのだから」
耳元でささやかれ、かあっと顔に血が昇る。
「この痣は……そういうことだったの?」
なんとかそれだけを口にすることができた。
「そう。ごめんね、あのときの俺はそれほどの知識がなくて、君にこの印をつけてしまった。これが君を苦しめることになるとは知らずに」
「あのときって……いつ?」
「話はあとだ。まずはこいつをどうにかしないといけない」
アーロンはドルファスをにらみつける。
「さ、さっきから失礼だぞ! いくら皇子でも所詮は魔族ふぜいだな!」
直後にアーロンが指をピンとはじき、ドルファスは黄金の炎にまれた。