愛したがりの若頭と売られた私
「んん…!!
はぁ…っ…ん…ぁ…」

駐車場に車を停め、夜凪の貪るような深いキスに溺れている茉咲。
酔ったように、夜凪のキスに応えていた。 

最近は一度口唇を重ねると、しばらく終わらない夜凪とのキス。

「んん…夜凪さ…も…苦し……」

「待って…もう少し……」

漸く口唇を離した夜凪が、口唇をなぞってくる。

「はぁ…茉咲とのキス、気持ちいいな…!
ほんっと、堪んない……!」

「……/////でも、私はもちません…」

「鼻で息しなって言ってるよね?
それに、好きでしょ?僕とのキス」

「……/////」

「でも、最初の頃よりかなり慣れてきたよね?
僕のキスに応えるの、上手くなってきてる。
嬉しいな!」

「……/////」

「フフ…あ、ねぇ…///////
このまま“ここで”シようか?」

「え…//////な、何を…ですか…?」

「フフ…わかってるでしょ?
ここで、愛し合うんだよ?
誰もいないし、良くない?」

「……/////で、でも…」

正直、嫌だ。
でも、夜凪には逆らえない茉咲。

「………」

「……/////」

どうにかして、断れないか考えていると……

「………なーんてね!(笑)
嘘だよ、安心して?」
夜凪がクスクス笑いながら、チュッとキスをした。

「え?」

「さすがにシないよ(笑)
もし、誰か来たらやだし!
茉咲は僕だけのモノだからね。
僕だけしか見れないんだよ?
茉咲の綺麗な身体も、エッロい表情(かお)も。
………さぁ、外出て少し散歩しよ?」

「はい」
(よ、良かったぁ……)
茉咲はホッと肩を撫で下ろした。


そして………指を絡めて手を繋ぎ、ゆっくり公園内を歩く二人。

「結構、風気持ちいいね!」

「はい、そうですね」

「でもこんな所があったなんて、知らなかったな!
静かだし、良いね!ここ」

「はい。
夜凪さんはいつも、休日は何をされてたんですか?」

「うーん…
あんま、外には出ないかな?
家でゴロゴロしてるか……うーん…
うん、ゴロゴロしてる(笑)
まぁ、ほとんど休みなんてないんだけど」
斜め上を見上げて考え、フフ…と微笑んだ。

「そうなんですね。
…………あ、じゃあ…今日も家でゆっくりしてた方が良かったんじゃ……」

「ううん!
茉咲となら、何処にいても良いよ!」

「はい…//////ありがとうございます」

「だからね、もっと甘えてね?
茉咲なら、例えワガママでも大歓迎だよ!」

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