愛したがりの若頭と売られた私
私の幸せ………?
私の幸せは、どこにあるの―――――?
本当の両親の顔を知らず、育ての両親にも疎まれ、売られ、最後は支配されている。
あれから茉咲はバイトを辞め、専業主婦になった。
外出は一切しなくなり、家の中に引きこもり状態である。
そして常に、夜凪だけを見つめる人形のようになってしまった。
そんな茉咲を、今日も夜凪は愛おしそうに愛でている。
「………茉咲…僕の天使〜!」
「ん…夜凪さ…/////
キス…キスしたいです…」
「うん!
いっぱいしようね〜!」
チュッ、チュッと啄んで、深くなって貪り合う。
茉咲は酔ったように、夜凪にしがみつくのだ。
「―――――なかなか、出来ないね……」
ほぼ毎日のように抱き合っている、夜凪と茉咲。
なのに、茉咲が全く妊娠しないのだ。
「僕と茉咲の子ども、欲しいなぁ〜!
きっと可愛いはずだもん!」
「そうですね…!
夜凪に似た、可愛い男の子欲しいです!」
「えー!
女の子が良いー!!」
「でも、嫉妬しちゃうし……//////」
「///////え…!?//////
もう!可愛いぃーーー!!
そんな可愛いこと言われたら、またシたくなるでしょ?」
「良いですよ!」
そう言って微笑む、茉咲。
食らいつくように、夜凪は茉咲に抱きついた。
茉咲は、夜凪に狂おしく抱かれながら………
妊娠?
しないに決まってる!
だって、私はもう…妊娠出来ない身体なのだから。
まだ稲元家にいる時。
茉咲は一度、妊娠した事があるのだ。
当然両親に中絶させられた、茉咲。
お腹の子の父親も、茉咲の妊娠を知って逃げた。
その絶望から茉咲は、両親を説得し避妊手術を受けたのだ。
もう二度と、そんなことにならないように。
“それが”こんなふうに役立つなんて思わなかった。
悪魔の子なんて、絶対に産みたくない。
夜凪さん。
何もかも全て、思い通りになると思ったら大間違いです。
私はあなたにどれだけ支配されていても……
あなたにはどうにもならないこともあるんですよ?
終
本当の両親の顔を知らず、育ての両親にも疎まれ、売られ、最後は支配されている。
あれから茉咲はバイトを辞め、専業主婦になった。
外出は一切しなくなり、家の中に引きこもり状態である。
そして常に、夜凪だけを見つめる人形のようになってしまった。
そんな茉咲を、今日も夜凪は愛おしそうに愛でている。
「………茉咲…僕の天使〜!」
「ん…夜凪さ…/////
キス…キスしたいです…」
「うん!
いっぱいしようね〜!」
チュッ、チュッと啄んで、深くなって貪り合う。
茉咲は酔ったように、夜凪にしがみつくのだ。
「―――――なかなか、出来ないね……」
ほぼ毎日のように抱き合っている、夜凪と茉咲。
なのに、茉咲が全く妊娠しないのだ。
「僕と茉咲の子ども、欲しいなぁ〜!
きっと可愛いはずだもん!」
「そうですね…!
夜凪に似た、可愛い男の子欲しいです!」
「えー!
女の子が良いー!!」
「でも、嫉妬しちゃうし……//////」
「///////え…!?//////
もう!可愛いぃーーー!!
そんな可愛いこと言われたら、またシたくなるでしょ?」
「良いですよ!」
そう言って微笑む、茉咲。
食らいつくように、夜凪は茉咲に抱きついた。
茉咲は、夜凪に狂おしく抱かれながら………
妊娠?
しないに決まってる!
だって、私はもう…妊娠出来ない身体なのだから。
まだ稲元家にいる時。
茉咲は一度、妊娠した事があるのだ。
当然両親に中絶させられた、茉咲。
お腹の子の父親も、茉咲の妊娠を知って逃げた。
その絶望から茉咲は、両親を説得し避妊手術を受けたのだ。
もう二度と、そんなことにならないように。
“それが”こんなふうに役立つなんて思わなかった。
悪魔の子なんて、絶対に産みたくない。
夜凪さん。
何もかも全て、思い通りになると思ったら大間違いです。
私はあなたにどれだけ支配されていても……
あなたにはどうにもならないこともあるんですよ?
終