ひまわりが咲くとき
「霜山、なんで田代の好きな人ひまわりが広めたって言ったんだろ、嘘ついてまであのグループいたがるか、?」
「しょーがないよ、莉乃。もう終わったことだし。」
「じゃあなんで震えてるの。」
田代とは、霜山が一緒にいるグループのリーダー的存在。
その人には好きな人がいたらしいんだけど、インヌタのノートという機能に田代が恋愛ソングをたくさん流してたから、いるのかなーみたいな感じにしか捉えてなかった。
そしたらなぜか霜山が
「ひまわりに好きな人バレてて、広めたから女子みんなにバレてるらしーぜ。」
と田代に言ったことにより、一気に私は田代からいじめられる対象となった。
とは言っても目の前で、
「人としてありえないよねーー。」
「ほんっとうきもい。」
と言われる程度だったが、私にはどれも辛かった。
でも霜山は一緒に頷いていた。
最終的に誤解は解けたから良かったけど。
「ひまわり?」
「莉乃、私、別れて良かった!」
莉乃の目が点になってびっくりしてたが
「そうだよ!!!彼女のことを守れないやつなんて別れるべき!」
私の判断は正しかったんだ。
でも私は初めてのハグとかデートとかが忘れられず、未練が残ってるのは誰にも言えない。