今日、あたしは。
◆
2回目の告白は15歳の時。
中学生だった昭太とあたしは思春期の所為か。
「宮城さん」
「佐野君」
なんて名字で呼び合っていた。
そのくせ、帰り道で会った時は “近所だから” なんて理由をつけて一緒に帰る。
本当はお互いわざと出くわすようにタイミングを見計らっていたのに。素直じゃない。
ある日、また理由をつけて一緒に帰っていたとき……。
「真梨、缶蹴りしようぜ!」
また昭太が子供っぽい勝負を挑んできた。
「2人で?」
「そ。負けた方は勝った方の相手の言うことを何でも1つだけ聞くってことで」
そうニヤニヤ笑いながら言う昭太に、あたしは溜め息を1つ零して。
「また俺と付き合えとか言うんじゃないでしょうね?」と聞いた。
冗談半分、そうだといいなって気持ち半分だった。
すると、昭太は……。
「覚えてたんだ?ま、そういうことで」
嬉しそうに私の頭をグシャグシャに撫でてきた。
そんな昭太に顔が赤くなるくらいときめいて。あの日からずっと同じ気持ちだったことが嬉しくて。
でも、やっぱり素直じゃないあたしは、
「えー。やだよ」
首を横に振ってしまった。
直ぐに後悔した。素直になれずに同じことを繰り返したこと。
でも、勝負する必要なんてなかった。
「じゃ、俺の不戦勝ってことで。付き合って」
どの道、勝負はあたしの負けだったから。
2回目の告白は15歳の時。
中学生だった昭太とあたしは思春期の所為か。
「宮城さん」
「佐野君」
なんて名字で呼び合っていた。
そのくせ、帰り道で会った時は “近所だから” なんて理由をつけて一緒に帰る。
本当はお互いわざと出くわすようにタイミングを見計らっていたのに。素直じゃない。
ある日、また理由をつけて一緒に帰っていたとき……。
「真梨、缶蹴りしようぜ!」
また昭太が子供っぽい勝負を挑んできた。
「2人で?」
「そ。負けた方は勝った方の相手の言うことを何でも1つだけ聞くってことで」
そうニヤニヤ笑いながら言う昭太に、あたしは溜め息を1つ零して。
「また俺と付き合えとか言うんじゃないでしょうね?」と聞いた。
冗談半分、そうだといいなって気持ち半分だった。
すると、昭太は……。
「覚えてたんだ?ま、そういうことで」
嬉しそうに私の頭をグシャグシャに撫でてきた。
そんな昭太に顔が赤くなるくらいときめいて。あの日からずっと同じ気持ちだったことが嬉しくて。
でも、やっぱり素直じゃないあたしは、
「えー。やだよ」
首を横に振ってしまった。
直ぐに後悔した。素直になれずに同じことを繰り返したこと。
でも、勝負する必要なんてなかった。
「じゃ、俺の不戦勝ってことで。付き合って」
どの道、勝負はあたしの負けだったから。