今日、あたしは。
20.25
◆
20歳の時。
家のリビングでクッキーを食べながらテレビを見ていたら、昭太に「一緒に暮らそう」と言われた。
純粋に嬉しかった。同棲しようと誘われて。
でも、あたしはこの年になっても素直に頷けなくて。
「えー。一緒に?やだよ」
また断った。
でも、昭太はそんなあたしの気持ちを見透かしていたのか、あっさりとは引かなくて。
「じゃあ、31ゲームで勝負な! じゃあ、俺から『1』」
わりと強引に勝負を仕掛けてきた。
『このゲーム、1番最初に1を言えば絶対に負けないんだって~』と、どこかから仕入れてきた勝利方法を自信満々に話す昭太。
そんな昭太が愛しくて堪らなくて。
「もう!わかった。一緒に住むから」
その日、あたしは初めて素直に頷いた。
20歳の時。
家のリビングでクッキーを食べながらテレビを見ていたら、昭太に「一緒に暮らそう」と言われた。
純粋に嬉しかった。同棲しようと誘われて。
でも、あたしはこの年になっても素直に頷けなくて。
「えー。一緒に?やだよ」
また断った。
でも、昭太はそんなあたしの気持ちを見透かしていたのか、あっさりとは引かなくて。
「じゃあ、31ゲームで勝負な! じゃあ、俺から『1』」
わりと強引に勝負を仕掛けてきた。
『このゲーム、1番最初に1を言えば絶対に負けないんだって~』と、どこかから仕入れてきた勝利方法を自信満々に話す昭太。
そんな昭太が愛しくて堪らなくて。
「もう!わかった。一緒に住むから」
その日、あたしは初めて素直に頷いた。