仙女の花嫁修行
7.師匠との関係
「俊豪様!本日から御指導宜しく御願い致しますっ!!」
翌日の早朝、朝餉を食べ終え片付けてから急いで可馨の屋敷へやって来た。
颯懔から預かってきた文を渡すと可馨は「私の事何か言っていなかったかしら?」と聞いてきたけれど、「いいえ、特には」と答えると寂しそうに微笑んで、その文をしまった。
今後は俊豪に付いて仕事をするようにと言われて大きな声で挨拶をすると、俊豪は盛大に顔をしかめて迷惑そうな顔をした。
「うるさいな。もう少し可愛らしく、お淑やかに喋れないの?」
「す、すみません」
「あと敬語じゃなくていい。俺もあんたも道士なんだし、兄弟子って訳でも無いから」
「うん、分かった。私、道士の友達って1人しかいないから嬉しい」
紅花さんを友達と呼んでいいのか分からないけど、私的には仲良くなりたいと思っているので友達カウントに入れておく。
「ばっ、馬鹿言うな。いつ友達になったんだよ」
「いつって昨日? 昨日知り合ったんだし」
「刃を向けられておいてよくそんな事言えるな。調子のいい事ばっかり言って、ほんと、信用ならない奴だ」
「明るいとはよく言われるけど、お調子者とは言われた事ないよ」
「そうじゃなくて!」
私たちのやり取りに可馨が口元に手をやりながら、クスクスと笑った。
「俊豪、良かったわね。初めてのお友達ともう仲良くなって」
「可馨様!!」
俊豪は顔を真っ赤にしている。なんだ、友達居なかったんだ。恥ずかしがる事ないのに。
「と、とにかく! 仕事を教えるから付いてこい」
「はーい。それでは可馨様行って参ります」
パタパタと俊豪の後ろを小走りで追い掛けた。
翌日の早朝、朝餉を食べ終え片付けてから急いで可馨の屋敷へやって来た。
颯懔から預かってきた文を渡すと可馨は「私の事何か言っていなかったかしら?」と聞いてきたけれど、「いいえ、特には」と答えると寂しそうに微笑んで、その文をしまった。
今後は俊豪に付いて仕事をするようにと言われて大きな声で挨拶をすると、俊豪は盛大に顔をしかめて迷惑そうな顔をした。
「うるさいな。もう少し可愛らしく、お淑やかに喋れないの?」
「す、すみません」
「あと敬語じゃなくていい。俺もあんたも道士なんだし、兄弟子って訳でも無いから」
「うん、分かった。私、道士の友達って1人しかいないから嬉しい」
紅花さんを友達と呼んでいいのか分からないけど、私的には仲良くなりたいと思っているので友達カウントに入れておく。
「ばっ、馬鹿言うな。いつ友達になったんだよ」
「いつって昨日? 昨日知り合ったんだし」
「刃を向けられておいてよくそんな事言えるな。調子のいい事ばっかり言って、ほんと、信用ならない奴だ」
「明るいとはよく言われるけど、お調子者とは言われた事ないよ」
「そうじゃなくて!」
私たちのやり取りに可馨が口元に手をやりながら、クスクスと笑った。
「俊豪、良かったわね。初めてのお友達ともう仲良くなって」
「可馨様!!」
俊豪は顔を真っ赤にしている。なんだ、友達居なかったんだ。恥ずかしがる事ないのに。
「と、とにかく! 仕事を教えるから付いてこい」
「はーい。それでは可馨様行って参ります」
パタパタと俊豪の後ろを小走りで追い掛けた。