あいつは悪魔王子!~悪魔王子を召喚しちゃった!?魔術クラブ結成!都市伝説『追いかけ鬼』をやっつけろ!~
◇◇◇
昼休み。
「ねぇ~光、麻那人君。ちょっと話を聞いて」
ラーが困った顔で二人に話しかけてきた。
「どうしたの?」
「私のSNSね、マネージャーさんとお母さんにも見てもらってるんだけど……この前、ちょっと『追いかけ鬼って流行ってるんだって都市伝説ていうのかな?』って一眼レフで撮った取材先の神社の写真と一緒にアップしたの」
「うん」
「そしたらね『追いかけ鬼って流行ってるんだってね。俺はラーちゃんの追いかけ鬼だよ。追いかけ鬼に興味ない?DM待ってるよ☆』って書き込みがあったの」
ラーはモデルの仕事をしているので、日々の生活をSNSにあげているのだ。
「えぇ!?」
光はSNSをした事がないので、よくわからない。
「もしかしたら、犯人……? DMしてみる?」
ラーは迷っているようだ。
光は麻那人を頼るように見てしまう。
「いや、それは危ない人だと思うから、マネージャーさんとお母さんに聞いて絶対に自分からダイレクトメールしたりしちゃダメだよ」
麻那人はピシャリと言い切った。