あいつは悪魔王子!~悪魔王子を召喚しちゃった!?魔術クラブ結成!都市伝説『追いかけ鬼』をやっつけろ!~
打倒追いかけ鬼作戦!最終調整!
いつもの朝だ!
美味しい朝ごはんを食べて、キラキラの朝日を浴びる。
「いってきまーす!」
「いってきます」
「はい、いってらっしゃい!」
「にゃあ」
お父さんと猫のクロに見送られて光と麻那人は家を出る。
「おっす」
「空太?」
家を出て少し歩くと、空太が待っていた。
「俺も、今日から学校一緒に行く」
「えぇー? 遠くなっちゃうじゃん」
「……心配なんだよ……」
「え?」
ボソッと空太が言ったことが、光にはよく聞こえなかった。
「バッジしてたってさ、追いかけ鬼が襲いに来るかもしれないだろう」
麻那人が悪魔王子で光を守っていることは、みんな知らないけど誰も『光は大丈夫なの?』とは思わない。
それは麻那人の自然なさいみん術かなにかなのかと思っていた。
やっぱり空太には、あんまり効かないのかな? と光は色々考えてしまう。