あいつは悪魔王子!~悪魔王子を召喚しちゃった!?魔術クラブ結成!都市伝説『追いかけ鬼』をやっつけろ!~

「ねぇ、麻那人。今日の飴、美味しかったね」

「うん。あれは守護結界の飴さ」

「しゅごけっかい……?」

「光のお友達も、魔術クラブに入るだけあって、ちょっと狙われやすいニオイをしていたからね」

「え、そうなの?」

「でも、大丈夫さ。ちょっとだけ。平均50点のところ65点くらいなだけかな~」

「それでは大したことではござりませんのぉ~~それなのに優しさあふれる魔法王子様! 好きぃ!」

 麻那人にキッスしようとするファルゴン。
 それを麻那人が、優しく手でハッキリ拒絶した。

「じゃあ今は、みんな50点で狙われない?」

 不安そうな光に、麻那人は頷く。
 
「うん」

 その時、ファルゴンが真四角のスマホ型になって『ピロロン』と音がした。

「あ、メールだね。ファルゴン読み上げて」
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