あいつは悪魔王子!~悪魔王子を召喚しちゃった!?魔術クラブ結成!都市伝説『追いかけ鬼』をやっつけろ!~
光!走る!
緊張した麻那人の顔を見て、光も緊張が走る。
「まずいって……?」
「君の体育着を、着たって言ってたね。ファルゴン、彼女に電話をかけてくれ。散歩に行くのをやめるように言う」
麻那人の言葉を聞いて、慌ててファルゴンは通話ボタンから発信しだす。
『発信します! 発信しております……出ません』
「出ないか。……媒体がなければ、人間相手に通信魔法は通じないしな……」
麻那人は、ふぅと息を吐いて顎を撫でる。
つまりはラーに、魔法を使って話しかけることはできないらしい。
「ねぇ! 私の体育着を着たら、何?」
光には意味が、全然わからなくてもどかしい!
「体操着を着たことで、君のニオイが彼女に移った。彼女はいつもどこへ散歩へ行く? 家の中にいたり、夜の繁華街ならまだいい。大勢の人間の前で人を襲う能力はない」
「お、襲う!? ……まさか追いかけ鬼に、ラーが!?」
光の顔が一気に青ざめた。
「まずいって……?」
「君の体育着を、着たって言ってたね。ファルゴン、彼女に電話をかけてくれ。散歩に行くのをやめるように言う」
麻那人の言葉を聞いて、慌ててファルゴンは通話ボタンから発信しだす。
『発信します! 発信しております……出ません』
「出ないか。……媒体がなければ、人間相手に通信魔法は通じないしな……」
麻那人は、ふぅと息を吐いて顎を撫でる。
つまりはラーに、魔法を使って話しかけることはできないらしい。
「ねぇ! 私の体育着を着たら、何?」
光には意味が、全然わからなくてもどかしい!
「体操着を着たことで、君のニオイが彼女に移った。彼女はいつもどこへ散歩へ行く? 家の中にいたり、夜の繁華街ならまだいい。大勢の人間の前で人を襲う能力はない」
「お、襲う!? ……まさか追いかけ鬼に、ラーが!?」
光の顔が一気に青ざめた。