あいつは悪魔王子!~悪魔王子を召喚しちゃった!?魔術クラブ結成!都市伝説『追いかけ鬼』をやっつけろ!~

「そう、君のニオイが着いたら、危険度は50点が90点になる」

「きゅ、90!? ラーは……夜はジョギングするからってスマホは持っていかないかも……」

 前にスマホを落として割って怒られたと聞いた事がある。
 それ以来、家に置いて行くと……。

「ジョギングの場所は?」

「川岸のサイクリングロード。結構暗いんだけど、もちろん一人では絶対に行かないって! マシュマロとお兄ちゃんと一緒だからって……!」

「行くよ!」

 パジャマ姿のままだけど、状況を把握した光。
 麻那人と一緒に、おじいちゃんのステッキだけ持って家を飛び出した。
 
「光!? 麻那人君!?」

「いってきます! あとから話すから!」 

 こんな時間に出かけたら当然に怒られる!

 でも、今はそんなことは、かまっていられない!

 ラーが光の代わり、に追いかけ鬼に襲われる!

 そんな恐ろしいことは、絶対に阻止しなければ!

「ラー!」

 川岸のサイクリングロードは、ここからは遠い。

 そして着いたとしても、サイクリングロードの長さは何キロもあるのだ。
 ラーの家に近い場所を目指しても、一体どこを走っているのか?

 わからない。
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