あいつは悪魔王子!~悪魔王子を召喚しちゃった!?魔術クラブ結成!都市伝説『追いかけ鬼』をやっつけろ!~

「私に何も言わないで……麻那人君と一緒に暮らすなんてさ。あれ……? 聞いてたっけ?」

 先生からも転校生が来るぞーって聞いてた気もするのに、朝すっごく驚いた。

 光からも聞いていた気がするのに、私にどうして言わないの!? って気持ちになった。

 ラーは首をかしげる。

「光が……悪い……」
 
 光はなんでも一人でやってしまう、行ってしまう。

 自分だって頑張っているのに、イライラする。

 なんでそんなに、いつも元気に笑ってるの?
 
 私は、うまくいかなくってイライラばっかりなのに。

 光ばっかり、えらそうにしないでよ! そんな八つ当たりの怒り。
 わかってる……わかってる。

 やめるって言ったら、必死に引き留めてくると思っていたのに……。
 
 結局、昨日は一人で行ったのかな? とラーは思う。
 
 自分が文句を言えば、光も負けずに言ってくる。
 
 そんな事はわかってたけど『ごめんね。ラーがいないとさびしい』って言ってほしかった。

 モデルの世界で、ラーはいなくてもいいけど、光には必要だって言ってほしかった。
 
「はぁ~……やっぱり私が悪い……?」
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