あいつは悪魔王子!~悪魔王子を召喚しちゃった!?魔術クラブ結成!都市伝説『追いかけ鬼』をやっつけろ!~
「ラーありがとう!」
「わぁ! すごい!」
「いただきます!」
一番人気のチョコレートケーキだ。
みんな大喜びで食べる。
「へぇ! 甘くてふわふわで美味しいね」
ふわふわのスポンジケーキに、ちょっとほろ苦いチョコレートクリーム。
つぶつぶのチョコレートが入ってるのが、カリカリして美味しい。
「最高に美味しい!」
光も大喜びで食べる。
「うふふ、美味しいでしょ~麻那人君が気に入ってくれてよかった~」
光と仲直りしても、麻那人がお気に入りなのは変わっていないらしい。
隣に座って、クリームのついた麻那人の口を笑う。
「この紅茶? も美味しいな」
「でしょ~私のお気に入りなの」
綺麗なティーカップに、ソーサーもある。
素敵なカフェみたい……とみんなうっとりだ。
「ラーって大人っぽいよね~あたしなんか、スポドリか、サイダーばっかだよ。紅茶ってこんなに美味しいもんだね」
リィが笑う。
「確かに、私も家ではココアとか牛乳ばっかり! しかもマグカップでね」
光が言う。
「私は……コーヒー好きだな……」
ルルが言う。
「えええ! ルルめっちゃ大人!!」
意外なルルの言葉に、みんなが驚く。
麻那人はそんな女の子達の会話をにこやかに聞いている。
「麻那人はどんな飲み物を普段飲んでるの?」
こっそりと光が麻那人に聞く。
「僕は……そうだな。血の池産のブラッディ(血まみれ)ベリーの熟成ジュースとか……地獄鳥の七色卵を使ったミルクセーキとか」
「う……そ、そっか」
なんだか想像できない不気味な飲み物の話を聞いて、光は笑って流してしまった。
ラーからの特別おやつタイムをみんなで楽しんだ後、いよいよ会議の時間になった。