あいつは悪魔王子!~悪魔王子を召喚しちゃった!?魔術クラブ結成!都市伝説『追いかけ鬼』をやっつけろ!~

「ラーありがとう!」
「わぁ! すごい!」
「いただきます!」
 
 一番人気のチョコレートケーキだ。
 みんな大喜びで食べる。

「へぇ! 甘くてふわふわで美味しいね」

 ふわふわのスポンジケーキに、ちょっとほろ苦いチョコレートクリーム。
 つぶつぶのチョコレートが入ってるのが、カリカリして美味しい。

「最高に美味しい!」

 光も大喜びで食べる。
 
「うふふ、美味しいでしょ~麻那人君が気に入ってくれてよかった~」

 光と仲直りしても、麻那人がお気に入りなのは変わっていないらしい。
 隣に座って、クリームのついた麻那人の口を笑う。

「この紅茶? も美味しいな」

「でしょ~私のお気に入りなの」

 綺麗なティーカップに、ソーサーもある。
 素敵なカフェみたい……とみんなうっとりだ。

「ラーって大人っぽいよね~あたしなんか、スポドリか、サイダーばっかだよ。紅茶ってこんなに美味しいもんだね」

 リィが笑う。

「確かに、私も家ではココアとか牛乳ばっかり! しかもマグカップでね」

 光が言う。

「私は……コーヒー好きだな……」

 ルルが言う。

「えええ! ルルめっちゃ大人!!」

 意外なルルの言葉に、みんなが驚く。

 麻那人はそんな女の子達の会話をにこやかに聞いている。

「麻那人はどんな飲み物を普段飲んでるの?」

 こっそりと光が麻那人に聞く。

「僕は……そうだな。血の池産のブラッディ(血まみれ)ベリーの熟成ジュースとか……地獄鳥の七色卵を使ったミルクセーキとか」

「う……そ、そっか」

 なんだか想像できない不気味な飲み物の話を聞いて、光は笑って流してしまった。

 ラーからの特別おやつタイムをみんなで楽しんだ後、いよいよ会議の時間になった。

 
 
< 83 / 123 >

この作品をシェア

pagetop