あいつは悪魔王子!~悪魔王子を召喚しちゃった!?魔術クラブ結成!都市伝説『追いかけ鬼』をやっつけろ!~

「じゃあ……追いかけ鬼と犯人も全部たおさなきゃ」

 光が言った。

「うん、そうだね」

「その鬼を創った犯人を、たおさなきゃいけないってことね?」

 ラーが言った言葉に、麻那人が頷く。
 
「そ、そんな化け物相手にさ~! 小学生が太刀打ちできるの?」

 リィの言うことはもっともだ。

「警察に相談した方が……? 大人に相談しようよ」

 ルルの言うことも正しい。
 何か問題に巻き込まれたら、絶対に大人に相談するべきだ。

「うん……相談はいつでも必要だ。相手が人間で、警察の仕事の範囲内だとわかったら、直ぐに警察に行こう」

 麻那人はハッキリ言った。
 でも、なんだか変な言葉だった。

 みんなが首をかしげる。

「……人間じゃない場合があるの……?」

 少しのシーンから、光が言う。

「そうだね。人間じゃない可能性のほうが、高いかな」

 にっこりする場面じゃないのに、麻那人はにっこり微笑んだ。
 おかわりした紅茶が、どんどん冷めていく。
 不思議なことに、誰も『麻那人にはどうしてそんな事がわかるの?』とは言わない。

「(さいみん術なのかな……)」
 
「追いかけ鬼は、どんな子どもでも襲うの?」

 ラーが聞いた。
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