あいつは悪魔王子!~悪魔王子を召喚しちゃった!?魔術クラブ結成!都市伝説『追いかけ鬼』をやっつけろ!~
魔術クラブ・天使の加護の紋章
ルルが描いてくれた、追いかけ鬼の絵。
その絵を、ラーが家のプリンターで人数分コピーしてくれた。
「これってSNSで、みんなに聞いたらダメなの?」
ラーはモデルの仕事として、SNSをやっている。
「うーん。変な目立ち方をすると、蘭子ちゃんに何をされるかわからない。心配だからやめておこう」
「心配……麻那人君……優しい……わかったわ! イケメン!」
うっとりするラー。
麻那人が言うこと、することは何でもイケメンみたいだ。
「じゃあ、これからみんなで聞き込みって感じだね」
光が追いかけ鬼の絵を、見ながら言う。
やっぱり恐ろしい顔だ。
「……追いかけ鬼の犯人め……! 絶対捕まえる」
「でもさぁ。光以外の、あたし達は襲われたりとか絶対にないの?」
リィが不安そうに言う。
「そうだよね……ちょっと怖いし不安だよね……」
ルルもだし、ラーも確かに不安そうな顔をした。
「とりあえず光。あれを配って」
麻那人に言われて、ラーの家に来る前に駄菓子屋『てっぺぽりん』で買ってきたものを袋から取り出す。