あいつは悪魔王子!~悪魔王子を召喚しちゃった!?魔術クラブ結成!都市伝説『追いかけ鬼』をやっつけろ!~

「いいね! なんかみんなお揃いでさ! クラブって感じがするよ」

 リィも胸元に着けて笑う。

「とっても素敵なデザインだね……ありがとう光ちゃん」

 絵の上手なルルも、気に入ってくれたようだ。
 
「麻那人君は~? 着けないの?」

 ラーが麻那人にすり寄った。

「僕が着けたら溶けちゃう……いや、僕も着けるよ」

 麻那人は自分のベストにバッジを着けた。

 光だけが気付いたが、微妙にデザインが違う。

 魔法陣や紋章は、どこか一つでも間違えば効力を失う。
 つまり、天使の加護の効果はない……ということだ。

 悪魔王子の麻那人にとっては天使の加護は#毒__・__#なんだろう。

 今敵は、光を狙ってくる。
 みんながこのバッジをしていれば大丈夫なら安心だ。

「(私は、大丈夫なのかな……)」

 不安もあるけれど、麻那人がいるから大丈夫かな? とも思う。

 そして麻那人が悪魔王子だという事も知らないみんなも、光の無事を信じているようだった。

 それから少し話をして紅茶を飲んで四人でテレビゲームをして、今日の集まりは終わりになった。

 ラーは今週は、モデルの仕事がある。
 リィも、陸上の練習があるようだ。
 
「私は絵のコンクールも終わったばかりだから、情報収集は行けるよ。光ちゃん」

「うん、じゃあ一緒に情報収集しようか!」
 
 昼休みは皆で計画を立てて放課後は、ルルと一緒に情報収集を頑張ることになった。
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