あいつは悪魔王子!~悪魔王子を召喚しちゃった!?魔術クラブ結成!都市伝説『追いかけ鬼』をやっつけろ!~
お家に帰ると、今日の夕飯は具がいっぱいの豚汁だった。
豚肉、白菜、さつまいも、しめじ、ニンジン、大根、玉ねぎ、油揚げに豆腐にコンニャク!
野菜がいっぱい入ってて、栄養抜群!
身体があったまって、汗だくになって、美味しい!
光も麻那人も、食べる食べる。
「お味噌って美味しいなぁ。発酵食品、人間の偉大な発明だ……」
子どもっぽくもないような事を言うので、お父さんが笑った。
「発酵して熟成……時間をかけると、ますます美味しくなるってすごいよね」
光も美味しい豚汁をすすって、しみじみする。
「新しいものだけが、素晴らしいわけではない。歴史のあるものこそ、光り輝く時がある……」
麻那人の深い言葉……。
なんだか、味噌の話ではなくなっている気がする光。
「麻那人君は難しい事を言うね。そうだ、ハンモックが届いたよ」
「えーお父さん、ハンモックってなに?」
お父さんの言葉に心当たりがなく、不思議に思う光。