"桜"よりも綺麗な君に
彼の名前
入学式が始まり、中盤を迎えた頃
生徒会長の挨拶が始まった
「1年生の皆さんこんにちは。生徒会長を務めております
青木優( アオキ ユウ )です。これからよろしくお願いします」
生徒会長の顔をじっと見ていると
どこかで見たことのある顔だった
もしかしてさっき突然の告白を受けて
驚いていたあの人…!?
私が驚いた表情をしていると隣で見ていた茜ちゃんが
「なぁに、凛ちゃん生徒会長さんが好みなの?」
と聞いてきた。
好み、とかそういう感じ…なのかな?と更に分からなくなった
まぁいいか、なんて思いながら一応否定をしておいた。
「ちがっ…あっ、違うくはないけど…」
もごもごと言いづらそうにしていると
茜ちゃんは首を傾げていたから
しぶしぶ登校途中に起きた出来事を話すことになった
話し終えた時、茜ちゃんは額に手を当てて
何かを言いたげな表情で固まっていた
「はぁ…尊い、生徒会長さんと凛ちゃん尊いな。推すか…」
「え、あの…?」
「生徒会長さんとの恋、頑張りなよ!応援してるから!」
恋…というか憧れだと思うけど…
と突っ込みたくなったけどやめた。