■Love and hate.
と同時に与えられたのは痛み。
甘い味に血の味が加わり、思わず身を引こうとしてしまう――が、そんなことは許されない。
「いたっ…やめ、」
「イイ顔。」
噛まれた舌がジンジンと痛み、自分でもよく分からないままうずきへと変化していく。
深い深いキスは決して甘いだけのものではない。
「っ、ちょ、今日はいいって言ったじゃないですか…」
「大丈夫、最後まではしないから」
そういう問題じゃないのに。
彼の手は私の制服のネクタイをほどいていく。