御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
押される背中
〜奏翔side〜

二人を送って家に帰る。

これで全部身辺の整理はついた。
ドサッとソファに腰をおろす。

♦︎♦︎♦︎

「奏翔! 電話ー」

俺がバルコニーで植物を見てるとリビングにいた維織が叫んだ。

「誰ー」

別に見られて困る相手はいない。

「女ー」

ああ。あいつか。やっと連絡きたわ。

「持ってきてー」

さっさと終わらせたい。
別に維織は俺の事なんて何も思ってないから目の前で出る。

「もしもし」

『奏翔くん、連絡ごめんねー?』

こいつは俺の見た目だけに興味があるあの女。
ショッピングモールで維織といる時に出くわした。
メッセージは送ってたけどなかなか連絡つかなかったんだよな。

「ああ」

『今どこ?』

「家」

『家くる? あ、違うよね! もう無理か! ははは!』

「無理」

『あのモールで一緒にいた超絶美女?』

「ああ」

『めっちゃお似合いだったもん! もしかして今一緒だった?』

「うん」
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