御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
『あ、ごめんね! いや実はさ私も一緒にいたあの彼と付き合う事になってさー! それで忙しくて! ははは! ちょうど良かったわー。奏翔くん本気なんでしょ?』
「本気だよ」
『やっぱりなー。良かったね! 私もちゃんと電話で話したかったからさー! んじゃこちらこそ今までありがとねー! じゃーねー!』
「じゃあな」
本当あっさりしてるわ。
これでよし。
もう綺麗さっぱりだ。
ちょいちょいモールで出くわした後も会ってはいたが、なんかもう全部面倒になった。
他のやつも。
今は維織と過ごすのが普通に楽しい。
それに、維織が熱を出した日から俺はやっぱり扉が壊れてしまった。
土曜日のslowのシフトだって、基本は出ない事にしたし。
維織がいつ遊びに来てもゆっくりできるように。