御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
那智とも美空とすっかり仲良くなった。
ある日那智に呼ばれて美空と三人で夜ご飯を食べることになる。

何かと思えば、いつの間にか那智は絃の家にお世話になってるというではないか。

絃め。黙ってたな。

話を聞けば不審者が那智の住む社宅に現れたらしくて、ちょうどそこに絃が出くわしたらしい。

そういう事なら私の家でだっていい。

でも那智は絃の事が好きらしい。

絃はどうなんだろうか。
他の女みたいに気分で遊ばれたんじゃたまったものじゃない。

私は電話がきたフリをして絃に電話をする。

『もしもし! なんかあったんか!』

「あははは。凄いな絃」

これはもしかして絃も那智の事本気で好きなのかもしれないと思った。

『どゆことだよ。今那智といるんじゃねぇの?』

「ふふふ。いるよ? 私は今外に出てきたけど」

『んで? 何したわけ?』

「絃。聞いたよ、那智のマンションの話し」

『ああ』

「私んちで那智預かるよ! 女同士の方がいいでしょ! 私全然いいし」

さてなんて言う?
< 108 / 283 >

この作品をシェア

pagetop