御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい


そしてマンションまで送ってもらいすぐにお風呂に入った。

湯船に入りながら窓の外を見る。

四年も付き合ったけど、何も得られるものはなかったな。
むしろ本当に時間を無駄にしてしまった。

お湯を掬って手を見る。

奏翔と手を繋いだのなんていつぶりだっけ?
あんなに大きかったっけ?

奏翔は昔から何かと面倒見てくれる。
二歳しか違わないのに。

そもそも彼氏って何?
ベッドで共にする以外なんかある?

彼とは本当にそれ以外何もなかったな。
いいようにされてただけだったのかもな。

私の他に彼女いたしね。

傷つくとかはないけど、いい気はしない。

気持ち悪い。悔しい。

幸いこの部屋に入れた事がなかったのはまだ良かったわ。

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