御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
「何を?」

「奏翔。女切ったらしいよ」

「なにそれー」

そうなの!?
いつの間に!?

「維織。奏翔とどうなのよ」

「どうって?」

「どう思ってんのって」

なんでそんな事…

「幼馴染でしょ」

「それだけ?」

それだけって…
私は運ばれてきたパスタをくるくるする。

「奏翔もさ、私の事なんて幼馴染としてしか見てないよ?」

「例えば?」

「こないだプール行ったけど、ビキニ姿見てもノーリアクション」

「ほー。あとは?」

「熱出した時、看病しに来てくれてさ。寒くて一緒のベッドで抱きついて寝たけどなーんもなし。なんなら私その後服脱げとか言って、背中拭かれてるからね?」

「あははは」

「私がひっつこうが、マスターキーで家に乗り込もうがなぁーんも気にしないんだからね?」
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