御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい


「へぇー。何でひっつくの?」

げ。つい馬鹿正直に言ってしまった。

「いや、幼馴染だから…」

「いい年した幼馴染が、部屋で引っ付いてんの?」

「いや、別に昔からじゃん」

「まぁね。でも嫌だったらくっつかないでしょ」

「慣れとか?」

言われてみれば何で奏翔は嫌がらないんだ?

「ねぇ。維織、もう気づいてんじゃないの?」

「な、何を?」

「好きなんでしょ? 奏翔の事」

美空は真剣な顔で聞いてきた。
私はそっと目をそらしパスタを食べる。

「素直になればいいのに」

素直にか…。

「べ、別にそういうんじゃ…」

私は誤魔化す。
だって美空の言う通りだから。
私は奏翔をもうただの幼馴染としては見れなくなってきてる。

「はぁ。維織。奏翔に抱かれたいって思わないの?」

「んなっ!?」

凄い事言うよね美空ちゃんは。
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