御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
「何を?」

奏翔は私の首元に頭をうずめる。

「昔…結婚するって言った事」

え?

「俺指輪…やったろ」

うそ…

「維織。それ、まだ有効?」

どういう意味…?

「お前、まだもってるじゃん」

もう心臓がおかしくなりそうだ。

「なんで俺に甘えんの?」

「え…」

迷惑だった…?

「お前、可愛すぎる」

私は思わず口を両手で押さえた。

「今日だって…いろんな男みんな維織の事見てた」

ヤキモチ妬いてる…の?

「もう、限界。俺」

クルッと向きを変えられる。

「なんで? なんで俺の事好きって言ったの? あれどういう意味?」

奏翔の瞳が揺れている。
え…
もしかして私…言っちゃってたの?

「嫌なら噛んで」

そう言って奏翔は私にキスをした。
すぐに熱い舌が口内に侵入してきて、私の舌を追いかけてくる。

こんなキス知らない…

より深くなるキスに鼓動は速まり、アルコールも入ってないのにクラクラしてくる。

「んっ…」


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