御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
ドレスの大きく開いた背中に奏翔の大きな手が直接触れる。

ツーっと腰のファスナーを下ろされ、キャミソールになった頼りない肩の紐をそっと下げられるとストンと床に落ちた。

そして手を引かれゆっくりと大きなベッドに倒された。

目がそらせない。

こんな熱い視線を向けられ、そらせる人なんていないと思う。

そして見つめ合いまた熱いキスに翻弄される。

奏翔は唇をそっと離すと私に跨ったまま、ジャケットを床に脱ぎ捨てた。
ネクタイに指をくいっと入れて緩め一気に引き抜く。

その姿を見てるだけでお腹の奥がズクンと脈打ち疼き出すのを感じた。

そして奏翔が覆い被さってきてキスが落とされる。
オデコに。
まぶたに。
頬に。
一つずつ。

その間にもシャツのボタンを外していく奏翔。
全部のボタンを外し終わると、ゆっくりと唇にキスが降ってきてその舌遣いに溺れてしまいそうになる。

「んっ…はぁっ」

やっと唇が離れて呼吸を整える私を見下ろしながら、奏翔はついにシャツを脱いだ。

これまで何度も見てきたのに…

こんなに艶めかしく感じた事はなかった。
本当に目の前の現実から目をそらしていただけだったのだとようやく気づく。

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