御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
私は窓から差し込む月明かりに照らされ妖艶な雰囲気を放つ奏翔に手を伸ばした。

見事に割れた腹筋と鍛え上げられた胸筋や肩周りに一気に男らしさを感じる。

奏翔は私の手を取り掴むと自分の口元へ持っていき私を見下ろしながらキスをした。

そのまま指の間を舐められる。

あまりの色香に思わずハッと息を飲んでしまう。

その手を自分の首の後ろに回すと奏翔は再び覆い被さってきて、私は両手を回した。

肌と肌が直接触れ合うとそれだけで幸せを感じる。

それと同時にまた熱いキスが降りてきて私の口内を味わうように隅々までゆっくりと動き回る舌。

ツルっと歯列をなぞられそのまま耳へとキスが移動していく。

そして私の顔の横に置いてあった奏翔の大きな手は身体を彷徨い始める。

「ん…」

耳を舐められ首筋を這う奏翔の舌と、私の身体をゆっくりと彷徨う大きな手に勝手に身体が反応して腰が浮いてしまいそうになる。

奏翔が触れるその一つ一つがまるで今までと違う。
というか、他の誰とも違う。
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