御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
「ヤバっ…いっ…」
こんな次々に打ち寄せる波に追われる事なんて今まで経験した事がない。
「維織っ…力、抜くんだ」
抜いた途端に波が打ち寄せまた弾け、視界が一瞬チカチカとなる。
私は一体これまで何をしてきたんだろうと思ってしまうくらいに未知の感覚に戸惑いが隠せない。
それもこれも心が繋がった喜びと何より相手が愛おしい奏翔だからだ。
「あっ…はぁっ…」
そのまま押し倒されると脚を高く持ち上げられ、脚にキスを這わせる奏翔。
その間も律動は止まる事はなく、深く深く愛を刻むように水音を鳴らして迫ってくる。
「んっ…ふっ…」
「好きだよ。維織」
「あっ…」
「好きだ」
更に深く奥まで突き上げられ、また天を仰ぐ。
こんなにも愛を感じる事ができるなんて思わなかった。
そんな時間は日が登るまで甘い囁きと共に永遠に続いた。