御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
〜奏翔side〜

「あっ…奏翔っ…もうっ…イッ…」

「俺もっ…クッ」

ギュッと抱きしめ奥まで腰を沈め同時に絶頂を迎えると、維織はついに意識を手放した。

「維織…?」

スースーと寝息が聞こえてくる。

やり過ぎたな。

まさか自分がこんな風になるなんて。
ガキじゃねぇんだからよ。

余韻に浸ったあとそっと維織から身体を離す。
身体を拭いて、静かにまた維織を抱きしめた。

こういう事な。
少し前を思い出した。

♦︎♦︎♦︎

絃が仕事帰りにslowに顔を出した。
それはそれはニヤニヤしながら。

「おい。ニヤつくな。わかりやすっ」

「いや、やべぇわ。最高すぎたわ。丈慈の言った通りだわ」

そう言いながら俺のいるカウンターの前に座った。
前に丈慈たちがいた時に好きな女にしか反応しないって話しをしていたのを思い出す。

「ああ、反応の話し?」

俺は注文を受けたカクテルをシェイクしながら話を聞く。

「ああ。暴走するとこだった。全然余裕で反応したわ」

「バカだなお前」

「お前こそ、もたついてんなよ」

「うるせ。ほっとけ」
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