御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
よくもまぁ今まで放っておけたもんだと自分にうんざりする。

過去の男たちに膨らむ嫉妬。
自分がこんなに嫉妬深い男だったのかと初めて知る。

俺の下半身も絃の事を言えるようなものじゃなかった。

維織との甘く激しい時間は、これまで自分がしてきた行為とは全く別物だった。

こんなになるのかよ。
自分でも驚いている。

普段はかなりあっさりしたもんだった。
過程なんて正直言ってどうでも良かった。

維織の全てが愛おしくて、普段の維織からは想像できない程にかぐわしく俺をその綺麗な瞳で無意識に誘惑し、楽園へといざなうように抜け出せなくなった。

俺は眠る維織にそっと口付けする。
愛おしい。
いつも俺にしがみついて、甘えてくる。

いつまでたっても可愛い維織に俺の胸の奥に大事にしまってあった扉はすっかり壊され開いてしまった。
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