御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
知らず知らずのうちに膨らんだこの想いは大きな高波となって一気に押し寄せ勢いよく流れ出す。

「ん…」

その時維織がもぞっと動く。
俺はそのまま様子を伺うも、寝返りをうって俺の胸に顔を寄せてまた眠り出した。

クククク。
可愛い。
猫みてぇ。

すっかり日が昇り朝日が俺たちを照らす。
眩しいな。
俺は陽が当たって起きてしまわないように維織を隠すように包み込んだ。

俺の背中に朝日が燦々と当たる。

俺の影に入ってスヤスヤと気持ちよさそうに眠る維織を見て俺もようやく眠りについたのだった。
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