御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
嬉しい。
嬉しすぎる。

悶絶しそうになるのをなんとか堪える。
ここで叫んだら奏翔が起きちゃう。

と思いつつも奏翔の綺麗な顔に吸い寄せられるかのように手を伸ばしてしまう。

そっと眉を撫でた。
まつ毛が長い。
この瞳で見つめられた。

鼻にも触れる。
高くて鼻筋がツンと通っていてとても綺麗。
何度も鼻と鼻を合わせて見つめあった。

唇に触れる。
薄くて真一文字に閉じた唇からは想像もできないほど熱いキスを落とされた。
そして甘く優しい声で愛を囁かれた。

こんなに奏翔が優しくて情熱的に愛情を表現する人だと思わなかった。

以外だ。

いつもはサラッとしてるし、私の前では割と笑うけど知らない人が見ればあまり表情が変わらないようにも見えるかもしれない。

少しとっつきにくそうというか。
そんな事は全くないんだけどね。

感情があまり表に出ないというか。

話し方も慣れてない人からすると強めに聞こえるかもしれない。

でも私にはそのくらいがちょうどいい。
なによりも心地いい。

誰よりも愛おしい。
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