御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
そんな人が私の彼氏…

ん?

彼氏か?

付き合うって話ししたっけ?

「奏翔! 私って何!?」

寝ている奏翔をグイグイ揺さぶる。

「ん…ったく。なんだよ…うるせぇ」

あはは。
いつもの奏翔だ。

そう思っていればすかさずキスが降ってきた。

これはいつもの奏翔と違う。

「はよ」

「おはよ」

見つめあってまたキスをする。

「って違う違う! 私って奏翔の何!?」

「彼女?」

「え? 何で疑問系?」

「いや…彼女?」

「え? 私遊ばれた!?」

「な訳あるか」

「んじゃ何でハッキリ言わないのよ」

身体を重ねても、裸のままで話しをしてても結局私達のテンションは変わらない。

「なぁ。俺と結婚する気ある?」

「へ?」

「あ、俺だけだった?」

いや、それは私も…

「とりあえず今は彼女」
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