御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
「わかった」

「ん」

そう言って奏翔は私を抱きしめてまた目を閉じる。

え…
こんな感じ?

会話の内容こそ恋人っぽいけど、やっぱりいつもと変わらなすぎて面白すぎるんだけど。

「奏翔」

「ん」

名前を呼べば目を開けて私を見下ろす奏翔。

「好き」

奏翔はフッと笑う。

「俺は愛してる」

そう言ってオデコにキスを落とされる。
ふふふ。
やっぱり甘い。

「嬉しそうだな」

「うん。嬉しい」

「可愛いな」

「ねぇ奏翔…」

「ん?」

「あの…ですね」

「ん」

「あの…まだ皆んなには…」

「ああ。恥ずかしいんだろ?」

私はコクっと頷く。

「そう言うかなとは思った。大丈夫。維織に合わせるよ」

「ありがとう」

「周りにやいやい言われるの得意じゃないもんな?」

私はまたコクっと頷く。
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