御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
「それじゃ。ごめんな、遅くに」

「何遠慮してんのよ。いつでも帰っといで」

まるで俺んちみたいに言うヒカリちゃん。

「ああ」

塁くんも。

「ありがとう。お休み」

「「おやすみ」」

これでよし。
あとは絃か。

電話してみるか?
いや那智ちゃんいるか。

店にきた時にでも話そう。
どうせすぐに来るだろ。

なんて思ってたのに全然来ない絃。
いやわかるけどよ。

ちっとは顔出せや。

そしてコレクションがあった夏から季節は秋へと変わる。

あのばかもん。
全然こねぇ。

すると平日の朝から絃から電話だ。

昨日偶然仕事帰りの那智ちゃんと会って送ってった後丈慈んちに連れてった。

それでか?

そして電話に出て話を聞けば、なんと俺と那智ちゃんが並んで歩く所を何者かに盗撮されていたという。

はぁ?

こりゃ、維織の事話すタイミングじゃねぇな。

なんだって物騒だな全く。


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