御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
維織とは変わらずちょいちょい会ってる。
というかわりとかなり。

週末は当たり前のように家に泊まるようになったし。
平日も店に顔を出してくれる。

そしてうっかり店でキスしてしまいたくなるのを俺は我慢したりして。

そしてしばらくたった頃その不審者もどうやらやっと捕まったらしく安堵した。

帰り道は絃が那智ちゃんを迎えに行ってたが、行けない日は俺や丈慈が迎えに行ってたから。

維織の事も心配ではあるが、今の所大丈夫そうだ。
基本歩くの早いしな。
知らない場所はすぐ迷子なるけど。
ククククっ。

昔危ない目にあってからは気をつけるようにしてるみたいだし。

思い出してグッと歯に力が入った。

そしてやっと落ち着いた頃絃が店に顔を出した。

「お疲れ」

「おう、おつかれ。来たか」

「はぁー。いや、悪かったな」

不審者な。

「いや大丈夫。那智ちゃんは大丈夫そうか?」

「おう。落ち着いた」

そう言って安心した顔を見せた。
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