御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
♦︎♦︎♦︎

中学一年の夏。

兄の絃や奏翔、丈慈や大河は三年生。

なんか急にみんな大人っぽくなって周りの一年生の男子はみんな子供に見えた。

朝はみんなで登校するのが日課で、絃たちはとにかく目立っていた。

それは一緒にいる私や翠、美空、奏翔の妹の音羽も同じだった。

私はそんな中、昼休みで廊下を四人で歩いてると二年生の先輩から声をかけられた。

「ねぇねぇ、維織ってあんただよね?」

「え? あ、はい。そうですけど」

「奏翔先輩と付き合ってんの?」

は?
なんでそうなった?

「いえ」

「いっつも二人くっついて登校してるわよね?」

え?
言われて初めて気づく。
あーまぁ、そう…かな?

「目障りだからやめてくれる?」

「別に良くないですかぁ?」

美空が反撃し始めた。

「見なきゃいいじゃないですか」

翠も加勢する。

「兄の事好きなんですか?」

音羽も入ってきた。
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