御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
維織の首元に顔をうずめてスリスリっとすれば笑われた。

「くすぐったいよ」

俺は維織の手を引いてソファに座る。

「おいで」

そう言えば維織は俺の上に向かい合わせに座る。
目と目が合いキスを交わす。

「もう少ししたらレストラン行こうか」

「うん」

部屋を暗くしたまま、しばしゆっくりと過ごす。

維織が撮った写真を二人で並んで見る。
どれも可愛い。

「俺にも送って」

「いいよ」

俺も自分の携帯を見せる。

「ねぇ。私ばっかじゃん」

「当たり前だろ」

「どんだけよ」

「お前も撮ってただろ、俺の事」

「あ、バレた?」

「いや、むしろ隠す気あったか?」

「あはは。ない」

全く。

「そろそろ時間か?」

「そだね! 行こう!」
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