御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
そしてレストランでディナーを取り、一緒に風呂に入ってようやくベッドに入った。

どーれお楽しみの時間…と思えば維織はすっかり夢の中に入ってしまっていた。

早くね?
夜まで我慢って言ってたよな?
俺我慢した…

その寝顔はとても穏やかで、間違っても起こしてはならないなと思ってしまう程幸せそうな顔をしていた。

ははは。
さすがだわ。
そんなマイペースな維織が愛しくてたまらん。

そんな顔を見たら早々に抱くのは諦め、俺も眠る維織のオデコにキスをして抱きしめながら眠りについたのだった。

そして翌朝なんと維織のキスで目が覚めた俺。
最高。

「ふふ。おはよう」

「ん。はよ」

「昨日寝ちゃった」

と言ってテヘっと笑う。

「すげぇいびきだったぞ」

「嘘だ!」

「いやもう地鳴りのような…」

「ショック…」

「フッは! 嘘だよ。いつも静かだよお前」

「良かった」

「寝相は悪い」

これは本当。

「それはごめん」

「ははは、大丈夫。お前に蹴られたくらいじゃ俺起きないから」
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