御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい


「美空と大地くん並ぶとまんまだね!」

「まさか大地たちも来ると思わなかったー」

私と美空は呑気にいつものように会話を始める。

「絃くんから慌てて連絡きたんだよ。そんな格好するなんて聞いてなかったし」

大地くんが美空に文句を言ってる。
ははは。
美空言ってなかったんだ。

「だって大地、絶対ダメとか言いそうじゃん」

「これはダメだろ。やっぱりナンパされてるしよ」

「可愛いんだから仕方ないでしょ」

なんなのこの夫婦。
そんな前の二人を見て笑ってしまう。

すると奏翔がシレッと窓の外を見ながら私の手を握ってきた。

ちょ…

まぁいいか。
後ろの席だし。

私も握り返すと奏翔がチラッとこっちを見て一瞬だけ目が合うとそのまま外を見た。




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