御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
「えー!? そうだったの? てっきり両想いかと思ってたよ!」

「なわけないじゃん! やだなー」

もう内心はドキドキだ。

「本当にー? うちらには隠さなくていいよ?」

「結婚するって昔言ってたよね?」

と次々に聞かれる。
こういう話しはなんだか恥ずかしい。

当たり前に奏翔の側でくっついて隣にいたけど、周りからそういう風に見えてたと知って急に照れてしまう。

「やめてよー! 違うって! そんなんじゃないから!」

つい興奮して強めな声で言ってしまう。
みんなもさすがに驚いたようだ。

「なーんだ。そっかー!」

「そうだよ!」

そう言って笑い飛ばしたのだった。
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