御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
結城が俺の秘書になる前は、女性の秘書だったがどうにも惚れただなんだって言って、どいつもこいつも仕事にならないので男性秘書を探していた所で結城に頼む事にした。

はっきり言って不動産の仕事はそこまで忙しくない。
slowと掛け持ちできるくらいだしな。

まぁ今はslowも平日の数時間しか出てないけど。

苦いコーヒーを飲みながら、一息ついたところで報告書などに目を通して行く。
押印の作業も終わり時計を見れば17時。

コールを鳴らし結城を呼ぶ。

「お呼びでしょうか」

「結城、今日はもう何もないよな?」

「ええ。お帰りになりますか?」

「ああ。お前も早く帰っていいよ」

「ではお言葉に甘えて。お先に失礼します」

「お疲れ様」

結城はああ見えて妻子持ち。
二人目が先月産まれたばかりだ。
育休もとればと言ったが、自分は家にいても逆に妻の邪魔にしかならないと言って2週間だけ休んで直ぐに復帰した。

というか、邪魔だから働いてこいと言われたらしい。

だいぶ強めの嫁さんらしく、意外すぎて笑ってしまう。
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