御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
「奏翔、それじゃ帰るわね」

しばらくしてお袋がまたやって来た。

「ああ。ちゃんと決まったら報告しにいく」

「オッケー。あんたちゃんと加減しなさいよ? 維織なんてすーぐ壊れちゃうわよ?」

なぁ。
やめてくれる?

「わかってるよ」

「涼太なんて凄かったわよ?」

いや、いいから。

「わかったって」

「あそう? ならいいけど。それじゃね」

「ああ」

そしてお袋は店を出て行った。
勘弁してくれよ。

その後ようやく指輪も決まって俺も店を後にした。

どっと疲れる。

いやぁ、まさかお袋に会うとはな。
誤算だった。

親父には言わないだろうからいいか。
クククク。
お袋からも親父は言いふらすと思われてる事に笑ってしまう。
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