御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
そしてあっという間に季節は冬に変わり、街はクリスマスモードになる。

頼んでいた指輪もそろそろ仕上がるはず。

クリスマスに渡そうとも思ったが、指輪の仕上がりがギリギリ間に合わなかった。

昨日から維織は泊まりに来ていて今はまだ素っ裸で眠ってる。

可愛いな。

昨日はイブでレストランで夜景を見ながらディナーを取った。

指輪と一緒にピアスも買っていたのでそれを渡せばそれだけで涙ぐんでいた。
あんな大した事ないのに。

可愛いやつめ。

維織からはネクタイピンを貰った。
その時初めて気づく。
何気に女からプレゼントされるのは初めてだと。

過去の彼女たちとの付き合いを思い出して、俺も大概だったがアイツらも俺の見た目と金目当てだったんだなと今更知る。

彼女がいながら維織を溺愛していた事に少し罪悪感があったが、それに気づけばあっさりそんな感情は消えてなくなった。

< 213 / 283 >

この作品をシェア

pagetop