御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
そろそろ起きるか。

まだ眠る維織にキスをしてそっとベッドからでて、階段を降りた。

これまで外に置いていた植物は今は冬になり室内に移動した。
育成ライトを浴びて冬でも気持ちよさそうだ。

こうでもして少し距離を置かないと懲りずにまた維織を襲ってしまう。

あのハロウィンの日、目が覚めて維織を見た時自分の独占欲の強さに驚愕した。
体中キスマークや噛みついた後があって、なんとも言えない気持ちになった。

あんな我を忘れて抱いてしまうなんて。
なかなか目を覚さない維織に、本当にどうにかなってしまったんじゃないかと不安になった。

大事にしたいのに、俺はああして壊してしまいたくなる。

でも維織がいなくなるなんて考えられない。
維織を手放す事もできない。

俺の世界は維織を中心として回っているから。
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